そもそも簿記ってなに?
簿記は、会社の日々の経営活動を記録し、計算し、整理する技能です。
日本商工会議所は、簿記を、企業規模の大小や業種、業態を問わずに、日々の経営活動を記録・計算・整理して、経営成績と財政状態を明らかにする技能と説明しています。
簿記に意味があるかどうかは、自分の仕事で簿記の知識が使われるかどうかで違います。それは下の問いで確かめられます。
資格を持つと評価されるかは職場によって違い、このページでは扱いません。それは、社内の資格の決まりや、応募したい求人の応募条件で確かめられます。
このページで決めるのは、簿記を学ぶかどうかです。
簿記の知識が使われる場面
まず、このサイトが挙げる場面の例を1つ示します。公式の説明ではありません。請求書の金額と、月ごとの売上や費用の集計が合っているかを確かめる時は、簿記の知識を使います。
簿記の知識が使われる仕事について、日本商工会議所は、企業の経理事務、財務諸表を読むこと、基礎的な経営管理・分析、コストを意識した仕事、取引先の経営状況の把握を挙げています。
級ごとには、3級は小規模企業の経理関連書類の処理、2級は財務諸表の数字から経営内容を把握する処理・分析と説明しています。
出典:日本商工会議所「簿記 簿記とは」「簿記 3級」「簿記 2級」「簿記 簿記の活用Q&A」(2026年10月22日に確認)
簿記の試験で問われることと合格率
3級の合格率は、統一試験の第173回で33.8%、ネット試験の2025年4月~2026年3月で40.8%でした。
- 試験の範囲(科目)
- 3級:商業簿記。2級:商業簿記・工業簿記(原価計算を含む)
- 合格率(受験者数・合格者数)
- 統一試験 第173回(2026.06.14):3級 実受験者14,359名・合格者4,854名・33.8%、2級 実受験者4,821名・合格者728名・15.1%。ネット試験 2025年4月~2026年3月:3級 276,477名・112,797名・40.8%、2級 141,072名・46,351名・32.9%
- 受験の条件(受験資格)
- 制限なし(学歴、年齢、性別、国籍は一切問わない)
- 受験料
- 3級 3,300円・2級 5,500円(税込)。ネット試験は別に事務手数料 550円(消費税込)
- 試験の回と方式
- 統一試験(ペーパー)は年3回(2026年度:第173回 6月14日、第174回 11月15日、第175回 2027年2月28日。第175回は2〜3級)。ネット試験は各会場が決める日(随時・定期)。団体試験もある。3方式とも出題範囲・難易度は同じ
出典:日本商工会議所「簿記 試験科目・注意事項」「簿記 3級受験者データ(統一試験)」「簿記 2級受験者データ(統一試験)」「簿記 2級・3級受験者データ(ネット試験)」「検定試験Q&A」「2026年度試験日程カレンダー」「日商簿記検定試験(2級・3級・簿記初級・原価計算初級)ネット試験について」(2026年10月22日に確認)
自分に当てはまるかを確かめる
自分の仕事を思い浮かべながら、次の3つの問いに「はい」か「いいえ」で答えてください。
その場面が今の仕事に無い問いは飛ばし、全部飛ばしたら「今の仕事には問いの場面が無い」へ進んでください。
- 経費の精算で、その支払いをどの勘定で記録するかを、理由と一緒に言えますか(勘定の名と、そう選ぶ理由を一言で言えたら「はい」)。
- 請求書の入力で、その取引をどの月のものとして記録するかを、理由と一緒に言えますか(月と、その月にする理由を一言で言えたら「はい」)。
- 取引先との会食の代金を立て替えたとき、どの勘定で記録するかを、理由と一緒に言えますか(勘定の名と、そう選ぶ理由を一言で言えたら「はい」)。
答えに「いいえ」がある
場面があって、理由を言えない問いが残るなら、簿記の知識が使われる仕事にいます(場面の無い問いは飛ばしたものとして数えません)。
簿記の学び方の記事では、独学で始めるか講座を使うかと、何から(どの級から)始めるかが分かります。 → 簿記の知識の学び方
今の仕事には問いの場面が無い
全部の問いを飛ばした場合、問いの場面は今の仕事に無いことになります。
それでも、日本商工会議所の説明では、簿記の知識は企業の経理事務や、取引先の経営状況の把握などの仕事で使われています。
そうした仕事に関わりたいなら、学び方の記事へ進んでください。 → 簿記の知識の学び方
まだ決めていないなら、テーマの一覧で、ほかの学びと見比べられます。 → テーマの一覧
場面のある問いがどれも「はい」
場面のある問いのどれにも理由と一緒に「はい」と答えられたなら、問いで確かめた範囲では、今の仕事の場面で簿記の考え方をもうつかんでいます。
今の仕事で困っていないなら、急いで学ばなくてもかまいません。試験で確かめたい、または2級へ進みたいなら、学び方の記事へ進んでください。 → 簿記の知識の学び方